内蔵カメラが認識されない不具合について – MacBook Pro(15-inch, 2018)

目次

1:端末環境

・Macbook Pro 15-inch,2018(Touch Bar)
・macOS Catalina(バージョン 10.15.4:当時、最新版)
・内蔵カメラが認識されず、スカイプなどでカメラが使用できないため、解決策の模索

2:検証結果​

下記の検証を行いましたが、結果的には内蔵カメラは認識されませんでした。

以下一通り、内蔵カメラが認識されない不具合を解決する情報を調べながら色々と試行してみたので、そちらの作業をご紹介します。
場合によっては、以下の対応で直る方もいると思いましたので、ご共有まで!

検証後に「Appleサポート」へ電話相談もしてみましたが、結果Appleに修理を出すしかない状況ということでありました。

※やはり早い段階でAppleサポートにお問い合わせすることを推奨します。(適切な対応策をご案内してくれます)
※Apple製品は高品質・高額製品なので、やはりAppleCareには入っておくべきだと思いました…
(今回の端末はAppleCareに入っていなかったので、修理費が高額でした(TT))

○Appleサポート 公式ページ(2020年5月時点でのURL)
https://support.apple.com/ja-jp

3:経緯

2018年11月ごろにMacbookPro購入し、購入後は問題なく使用できていたのですが、
2020年5月現在より半年〜1年ほど前から、気がついたら内蔵カメラが認識されない状態となっておりました。
多分、OSをMojaveからCatalinaにアップデートしたタイミングだと記憶してます。
(但し、あくまでも記憶なので確実ではありません…)

4:検証・施行内容​

4-1:対象アプリケーションの許可​(例:スカイプなど)

「システム環境設定」>「セキュリティとプライバシー」>「カメラ 」> 対象アプリケーションの許可にチェックが入っているかの確認(スカイプなどのアプリケーションにチェックを入れる)

→ 検証結果

カメラを起動させたいアプリケーション(例:スカイプなど)にはチェックを入れたが、アプリケーションを起動してもカメラが認識されなかった。(カメラ横の緑のライトも消灯)

4-2:システムレポートでカメラが認識されているか

画面左上のアップルマーク> 「このMacについて」>「システムレポート」>「カメラ」を確認する

→ 認識されている場合の表示

下記の場合はこれ以外の作業をすると、直る可能性が高いのではないかと思います。

FaceTime HDカメラ(内蔵):
機種ID: UVC Camera VendorID_***************
固有ID: 0x8****************

→ 認識されていない場合の表示

下記の場合はMac自体にカメラデバイスが接続できていないことを示しているようです。

ビデオ・キャプチャ・デバイスが見つかりませんでした。

4-3:ディスクユーティリティーよりFirst Aidの実行(その後、再起動)

ディスクユーティリティーよりOSがインストールされているハードディスク(またはSSD)に対して、
First Aidを実行すると直る場合があるようです。わたしは直りませんでした。

4-4:VDCAssistantのプロセス強制終了

ターミナルにて以下コマンドを叩くと、カメラデバイスを利用するときに動作するプログラムのプロセスを再起動できます。
以下コマンド入力後、パスワードが求められるので、Macにログオンするときのパスワードを入力して「Enterキー」を押します。

sudo killall VDCAssistant

4-5:MacのNVRAM(不揮発性メモリ)を初期化(リセット)する

Macの不具合において、NVRAMまたはPRAMをリセットすることで、問題が解決できる場合があるということです。以下Apple公式サイトをご紹介します。リセット方法は公式ページ内の「NVRAM のリセット方法」をご確認ください。

○Mac で NVRAM または PRAM をリセットする |Apple公式Webサイト

https://support.apple.com/ja-jp/HT204063
参考)私の使用しているMacbook Pro 15inch-2018は、「Apple T2 セキュリティチップを搭載したMacコンピューター」でした。

○Apple T2 セキュリティチップを搭載したコンピュータ|Apple公式Webサイト
https://support.apple.com/ja-jp/HT208862

4-6:MacのSMCをリセットする

システム管理コントローラ (SMC) をリセットすると、電源、バッテリー、その他の機能に関わる一部の問題を解決できる。ということでした。

SMCが管理している動作・機能(以下Apple公式Webサイトより引用)

  • 電源 (電源ボタンや、USB ポートへの電源供給も含む)
  • バッテリーと充電
  • ファンやその他の熱管理機能
  • ステータスインジケータランプ (スリープ状況、バッテリーの充電状況など)、緊急モーションセンサー、環境光センサー、キーボードバックライトなどのインジケータやセンサー
  • ノートブックコンピュータの蓋を開閉した際の動作

SMCリセット方法

以下のURLよりSMCのリセット方法が確認できました。

T2 チップを搭載したコンピュータの SMC 方法|Apple公式Webサイト

https://support.apple.com/ja-jp/HT201295

4-7:最新版OSの再インストール

macOSの最新版がインストールされていることを確認。念の為、再インストールしてみたが、特に変化なし…
※PC起動時に「Command+R」のユーティリティで、HDをフォーマット後に再インストールしました。(データは全て消えるので、必ずバックアップはとりましょう)

4-8:セーフモードで起動

セーフモードを使えば、Mac の起動時に読み込まれるソフトウェアが問題の原因かどうかを突き止めることができます。ということで…

Apple公式サイト引用)
1. Mac の電源を入れるか再起動した直後に「shift」キーを押し、Mac が起動している間押し続けます。
2.ログインウインドウが表示されたらキーを放します。右上隅に「セーフブート」と表示されるはずです。
3.Mac にログインします。 

Macでセーフモードを使う方法|Apple公式Webサイト

https://support.apple.com/ja-jp/HT201262

4-9:macOS CatalinaからmacOS Mojaveにダウングレード

ふと思ったのでやってみたのですが、macOS Catalinaにしたときに不具合が起きたということであれば…もとのmacOS Mojaveにダウングレードしたら直るのでは!?と思い試行検証してみましたが…

特に変わらず、認識されませんでした。

参考)macOS CatalinaからmacOS Mojaveにダウングレードの方法

macOSのダウングレードの方法についてもご紹介しておきます。
※Time MachineでMojaveのときからバックアップを取得している素敵な方は、そちらを利用した方がよいかと思います。

1:事前に必ず、TimeMachineなどで全てをバックアップを取ることを推奨します。(途中、全てのデータを消去するので)
2:MojaveをAppStoreよりダウンロードします。MojaveのダウンロードURL(App Store)
3:16GB以上のUSBメモリやHDD、SSDを用意してMacに外付けします。
4:ディスクユーティリティより上記メディアをフォーマットかけます。
(Mac OS拡張、選択可能であれば、GUIDパーティションマップを選択)
5:起動可能なインストーラーを作成します。ターミナルを起動して以下のコマンドを入力し、Enterを押します。(XXXXはご自身の外付けデバイスの名称をいれてください)

sudo /Applications/Install\ OS\ X\ Mavericks.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/XXXX --applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ Mavericks.app --nointeraction

6:以上でインストール可能な起動ディスクができあがります。
7:このあとは、再起動時に「Commandキー+Rキー」からリカバリーモードに入り、ディスクユーティリティーより、macOSのSSD(またはHD)の消去を実行し(ここで、今までのデータが全て消えるので、事前にBackupなどとりましょう)、ディスクユーティリティを終了します。

8:上記ディスクユーティリティを終了させたら、そのまま「macOSを再インストール」を選択します。
9:macOS Mojaveのインストーラディスクを起動ディスクとして選択すると、Mojaveのインストールが開始されます。

以上、「内蔵カメラが認識されない不具合について – MacBook Pro(15-inch, 2018)」に関する解決策の検証・施行内容​でした。